ホームレス芸人との出会い

僕の美容師人生

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小谷真理さん

大阪から単身で、キングコング・西野さんの家に転がり込んだものの、

2ヶ月分の家賃を滞納。

本来なら家賃に充てるはずだったお金で贅沢をしてしまい、

見事に追い出されてしまいました。

——ホームレス小谷、誕生。

この“伝説”のはじまりのような出来事から、

この人との出会いが、僕の運命を大きく変えていくことになります。

そもそも、小谷さんと知り合うことになったきっかけは——

ある日、家入一真さんがTwitterでこんなツイートをしたことからでした。

「今から、キングコングの西野くんと飲む」

それを見た僕は、正直こう思ってしまったんです。

「え、なんで家入さん、“西野なんか”と飲むん……?」

……そう。

当時の僕は、

超がつくほどの“西野嫌い” 

だったんです。

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実は、中学生の頃、テレビで観たキングコングがめちゃくちゃ面白くて、

大好きだったんです。

でもその後、人気を利用した“アイドル活動”がどうしても許せなくて…。

さらに年末に観た番組のネタが、僕の中ではまったく面白くなくなっていて。
(……いや、どの目線で言うとんねん)

ただのガッカリでは済まず、Yahoo!ニュースでちょいちょい目にする

「西野ブログ炎上」の記事を見るたびに、

「ネタおもんないのに偉そうに言うてるわ〜」

なんて、何の努力も成果も出していないくせに、

そんなことを思ってしまっていた“嫌いな人”。

その“嫌いな人”と仲良くしてるのが、僕の中で“好きな人”だった家入一真さんで。

「え、なんで……?」

と、正直モヤモヤしてました。
(いや、ほんま思慮が浅い)

なんでなんやろ?と思って、

興味本位で西野さんのTwitterを見てみると——

ちょうど、ある作品が文庫化されたばかりだと知りました。

「あの家入さんが推すってことは、何か理由があるはずやし、西野のことは嫌いでも、作品を食わず嫌いするのはフェアちゃうな…」
(だから、どこ目線やねん)

そう思って、財布はスカスカだったけど、

600円ちょっとの出費ならまあええか、と。

面白くなかったら、

「ほら、やっぱり西野は人も作品も無理やわ」って思って終わればいい——

そんな気持ちで、読んでみた作品が

『グッド・コマーシャル』

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その最後の1ページを読み終えた瞬間…

「西野”さん”、すげぇええええぇ!!!!」

まさに、単純。

家入さんと西野さんが飲むようになったのも、

その年(2013年)の始まりに、

西野さんがクラウドファンディングを利用して

ニューヨークで個展を開いた事もあっての会食だったそうです。
(※campfireを作ったのが家入さん※)

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そんなこんなで、西野さんをフォローし始めた頃、

目に飛び込んできたのが、こんなツイートでした。

「今日から、小谷はホームレスになります」

え? どういうこと? と注目しはじめたのが、

ホームレス小谷さんを知るきっかけでした。

……っていうか、

「小谷さんの話より、西野さんの話の方が長ない?」

って思わせてしまってたらゴメンなさいw

でもね、西野さんの話抜きには、

小谷さんとの出会いは語れないんです。

だからちょっと、前置きが長くなってしまいましたw

そんな小谷さん、もちろん”普通のホームレス”ではありません。

SNSをフル活用する、全く新しいタイプのホームレス。

・ある日は、炊き出しの様子をリアルタイムで中継したり
・ある日は、公園での寝床から配信したり

……いや、ちょっと変わってるどころじゃない!

めちゃくちゃ変わったホームレスでした。

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そんな小谷さんの、ある日の配信。

それが、“見覚えのある場所”からだったことが、

小谷さんと実際に出会うきっかけになりました。

その“見覚えのある場所”とは、

僕自身も家入さんを通じてお世話になったことのある――

リバ邸六本木。

(家入一真さんが中心となって立ち上げた、若者向けシェアハウスの元祖的存在です)

そのリバ邸六本木から配信していた小谷さんに、

思わずコメントを送りました。

「今度、梅田にリバ邸を立ち上げるので、ぜひ遊びに来てください!!」

その言葉がきっかけで、

リバ邸梅田のオープン準備中、ついに実際にお会いすることに。

初めてお会いできた日は、バイトもあって短時間でしたが、

お茶をしながら少しだけ話すことができました。

そして数日後、飲み会の場で再会し、

そこからグッと距離が縮まって、さらに仲良くしていただくようになったのです。

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そのとき僕は、小谷さんに

西野さんの『グッド・コマーシャル』に影響を受けたこと、

そもそも「どうして西野さんを知ることになったのか?」

そんな話を、照れくささもありつつ、話せる限りのことを

お話させていただきました。

それから、数日後のこと。

小谷さんから、ふいにこんな連絡が。

「大阪で、西野さんの“原画展”のスタッフやってる人と知り合ったから、紹介するわ〜」

当時、全国を巡回していた

『にしのあきひろ絵本原画展』が、

いよいよ大阪でも開催されるというタイミングでした。

紆余曲折を経て、

なんと、僕もその原画展のスタッフとして、

参加させていただけることに!!!!

そして迎えた

2013年10月18日。

その原画展での“運命の出会い”が、

後の僕を奮い立たせる、忘れられないキッカケになります。

続きは、次回。

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