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そこで出会えた西野さん。
原画展主催者のSさん、スタッフのTさん。
そしてTさんを紹介してくださった小谷さん。
その節は本当にありがとうございました。
原画展で背中を押していただいた感謝を伝えたくて、後日知ったのが
「キングコングLIVE2013」
が大阪で開催されるということ。
何とか生活費から捻出してチケットを手に入れ、意を決して向かったのは5UPよしもと(現:よしもと漫才劇場)。
あの日の記憶は今でも鮮明に残っています。
エレベーターで5階に着き、扉が開いた瞬間――
目の前に現れたのは、バカでかいリュックを背負ったメガネ姿の男性。
ホームレス小谷さん。
エレベーターを降り、目が合うなり
小谷さん「おぉ〜!高田〜!」
(※小谷さんの“高田”って、独特なイントネーションなんですw)
僕「おつかれさまです!あの時、Tさんを紹介していただいたおかげで、西野さんにお会いできただけでなく、たくさんお話もさせてもらえました!ありがとうございます!」
小谷さん「えぇやん!えぇやん!よかったやん!」
僕「はい!ありがとうございました!」
小谷さん「高田〜!この人な〜…」
と、突然紹介してくれたのが
grandcanyon や SAY/standard and you.* のデザイナー・中山善仁さん(通称:善さん)。
正直なところ、当時の僕の心境は
「誰〜!?」

でしたw
もちろん善さんも同じく
「誰〜!?」

って感じだったと思いますw
無理もありません。
当時の僕はファッションに関心を持てる余裕もなければ、知識も情報もほとんどなく、ただ結婚生活に追われる日々。
ましてや立ち上げたばかりのSAY*のことを知ったとしても、買えるお金なんてありませんでした。
その日は何より、西野さんを観に来たわけですから。
一方で、善さんも後日談として語っていました。
「なんか、うさんくさい奴を小谷に紹介されて、よく分からんかったわ」
と。
そらそうです。僕も善さんもキングコングを観に来たんですから。
なんならその場で、善さんは小谷さんから結婚式の寄付を“ほぼ強制的に”お願いされていました。
👉 https://camp-fire.jp/projects/view/862

そんな経緯で“ほぼ無理矢理”出会った僕と善さん。
この【善さんとの出会い】も、のちに西野さんからもらった
“大丈夫のおまじない” が生んだ奇跡のひとつになるとは――
当時の僕には想像もできませんでした。
とはいえ、その時の善さんはご厚意で、開演前や終演後にお話をしてくださり、
・grandcanyonを経てSAY*を立ち上げたこと
・僕が元美容師で、当時はフリーターをしながらシェアハウスに住んでいたこと
など、身の上話を聞いてくれました。
…いや、そもそも「胡散臭い」と思った相手の話を、なぜ聞いてくれたのか?
未だに分かりません。
でも、善さんがめちゃくちゃ“いい人”だったことは、あの時、本当にありがたかったですw
その日、善さんから
「今度、神戸の岡本で、お世話になってる美容院とコラボでイベントするから、よかったら遊びに来てよ」
と誘っていただき、終演後にお別れしました。
その後、5UPよしもとを出た僕は、なぜか西野さんのライブ後の打ち上げにお邪魔することになり、原画展でいただいたご恩をお伝えできました。
(※お礼といっても「ありがとうございました」と伝えただけで、この時も結局ご馳走になってしまいましたが…)

こうして忘れられない
2013年11月23日
が終わりました。
こんな奇跡、ある?
自宅を追い出されるように離婚し、
その2日後には職場でクビを切られ、
友達にも「巻き込むな」と突き放され、
借金は膨れ、生活するのがやっと。
その日1日を生きるのに精一杯だった僕が――
考え方を変え、
行動が変わり、
行動が変われば結果が変わり、
結果が変われば運命が変わる。
誰がどう見てもド底辺だった僕の人生は、こうして少しずつ動き始めていました。
続きは次回。
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